磐城平城本丸跡・22年ぶりの一般公開

かつて自分が住んでいる”平”という街には、お城が存在していました。

【磐城平城】といいます。
このお城は、戊辰戦争の敗北により焼き払われ、その後は民間私有地として払い下げられ、周囲は住宅街、本丸跡地は立入りできない場所として、市民とは大きく距離を隔てていました。
その本丸跡地が、22年ぶりに一般開放(無料)されるということで、先日の日曜日に散策に行ってまいりました。
今回の企画は、「平まちなか復興まちづくり計画推進プロジェクトチーム」の大きな努力が背景にあります。
自分たちの街本来の姿・価値観を取り戻し、見出そうとするそのコンセプト、大いに賛同できます。


今回の企画に合わせて、城跡周辺には案内掲示板があちらこちらに建てられていました。
そういえば、今までこんなのなかった。


併せて、磐城平城の歴史的経過(代々藩主の移り変わり)も説明されています。
詳しくは、ウィキあたりで検索ください。



これは、”正門”だと思いますが、ここが開放されている光景、生まれて初めて見た。

常に閉鎖されている門で、周りはフェンスで囲まれています。
昔からこの奥がどうなっているのか興味があったので、すごくドキドキしました。


上の門をくぐると、まず最初に遭遇するのが「白蛇堀」。
実は今日の一番の目的はここだったりしました。

磐城平城跡には、”丹後沢”という堀が今でも残っていますが、ここは公園化されていて、子供の頃からの遊び場でもありました。
しかし、「ここのお城には、もう一つ”白蛇堀”といわれる風光明媚な堀があるが、私有敷地内であるため、一般の人はお目にかかれないんだ・・・。」と人づてに聞いていました。

本丸跡の北東側にあって、石垣から湧き出る水により常に干からびることのない堀だそうです。
平城の生命線にもなった掘だそうで、この地に白蛇が住み着いたことから命名されたと説明にありました。

【白蛇堀】
ちょっと落葉と土砂が流れ込んでいて、絵としてはイマイチでしたが、なるほどなるほどの場所です。
こんなお堀が城山にあったことに感激しました。

ここを見られただけで、正直、来たかいがあった感じ。


この堀の周囲は、ぐるっと囲むように散策道になっていて、独特の雰囲気を出しています。
住宅地にすべき場所ではないよな~。


桜は最盛期を過ぎ、葉桜化していました。
結構敷地内は広いので、常に開放されていれば、お花見の場所としても最適。

今回のイベントに合わせてでしょうか。
いくつか展望場のビュースポットが設けられていました。
けっこう人手がありました。
商業ビルを誘致するだけが、発展ではないんだよね。


常時立入禁止の場所にしては、よく整備されています。
こりゃ、開放しないのはもったいない話です。

戻って、先程の白蛇堀を通過すると、カモの親子?夫婦?が住み着いていました。
時間が止まったような静寂があたりを包み込む。

この堀に水を枯れることなく注いでいる湧水。
殿様がお茶をたてる際にも使われたものだそうです。

これが、「水汲場」。
ここでお城用の水を組んでいたんですね~。

今でも水が注がれています。江戸時代から止まることなく・・・と考えれば、タイムスリップの感覚も味わえますよ。

なるほど、なるほど、目を凝らせば、石垣の隙間からチョロチョロと湧水が注がれています。
一つ一つの発見に驚きばかりでした。


坂を登りつくと、本丸跡地に出てきます。
以前は、城の再建計画が持ち上がりましたが、結局資金不足で挫折した過去が・・・・・。
ここが、江戸時代の磐城平藩の頂点であった場所です。

今回のイベント用に、ステージや展望台が整備されていました。(関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。)


【旧・仮藩庁】
本丸跡地の正面に、旧仮藩庁が建っています。
廃藩置県でお役御免となり、その後払い下げられたようですが・・・・・・・。
やっぱり歴史的建築物であるので、安易に払い下げるようなものでは・・・。
当時のここの役人は何を考えていたんだ?との疑問も同時に。


展望台からは、いわき駅と周囲が一望できます。

下のJRいわき駅線路敷道は、もともと城の堀(外堀?)であった場所が埋められ、線路が敷かれました。
ナイスな感じのビューポイントです。

この展望台あたりに、かつては「三階櫓」があったそうです。
天守閣を持たなかった磐城平城では、これが城のシンボルとして城下の街を見下ろしていたそうで。


あちこちに、当時の名残の品が残されていました。

さて、その旧仮藩庁も開放されています。
所有者の「I」さんの表札も掲げられていますが、ちょいお邪魔しました。



内部はちょっとした資料館的な装いが施されていて、かつての平城の全様がジオラマで展示されていました。
もし、今この史跡が残されていたなら、観光名物の一つであったことは間違いないでしょうな。
会津若松市のような意識付けがここの市民にもあったらね~なんて想像してしまいました。




建物内部は、藩庁当時の面影をそのまま残しています。
当時の建物ですので、高さがとにかく低く、部屋と部屋を移動する際には、頭上注意でした。
それにしても、会津にある武家屋敷ほどではないにしても、やはり、公的な力で保護すべきでしょうこれは。


ラッキーなことに、この日は、【古扇亭唐変木】さんの落語まで堪能できました。

※(実際、自分は殆ど聞いていませんでしたが・・・。)

敷地の北側には【物見岡稲荷神社】が祀られています。
この鳥居・・・・・・たしか、昔は平駅から望めたので、南側にあったはずですが移動したんでしょうかね。

かつてここをMTBで来たときは、閉鎖状態でしたが、全開状態です。
いつもこうであれば、それなりに地域おこしになるんでは?とも思うわけです。



周囲の石垣は、地震の影響でしょうか、無残に崩れたままの状態でした。
手前にあるフレコンバックは、汚染物質ではなく崩れた土砂等でしょう。
どれくらい放置してあるんだろう?これ。


そして、北側に広がる丹後沢です。
ここも久しぶりに来ました。
この後、周囲をぐるっと散策して帰路につきました。
思いましたが、やはりこういった歴史的物件については、行政による保護が成されるべきです。

市はバックアップ的な宣伝はしているにしろ、結局運営は有志の民間団体です。
本気で遺構を保護していこうと考えているのならば、行政は行動で示すべきでしょう。
こういった城跡なんかは、どの地域でも公立公園的な扱われがされているはずです。
昭和30年代に、城の再建計画が挙がりましたが、結局頓挫。
金の問題ではないですよ、こういったジャンルは。

「復興!風評払拭!」と喚き散らしながら、地産の売り込みに躍起になったり、意味のないお祭り騒ぎを企画するばかりが行政サービスでもないでしょう?
何はともあれ、今回のような企画が世に出てきたのは嬉しい兆しです。
この企画、今回は期間限定ですが、ぜひこれを機会に恒久的なものにして欲しいと思いました。
内容も大変良かったですよ。

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クランクブラザースのスピーディアータイヤレバー

ちょっとした小物を購入してみました。

実はコレ、以前から欲しいな~なんて思っていた品です。
【クランクブラザーズ:スピーディアーレバー】
いわゆるタイヤレバーですが、以前、MTB日和を見ていて、チャンスがあれば欲しいと思っていました。


要するに、アイデア商品ですが、タイヤの着脱の際に、最も困難なのは、インストールする際の最後のひと押し。
特に新品のタイヤ(チューブレス仕様はなおさら)の場合、必死にはめ込もうとしてもなかなかスムーズに行きません。
場合によっては、1時間の格闘になる場合も・・・・・。
この品はそんな苦労をかき消す商品だそうで・・・。
タイヤをインストールするにも、全く力が必要ないそうです。


まぁ、タイヤ交換なんてのは、そう頻繁にあるわけでもないので、この効果も次のタイヤ交換の日まで分からんちんですが、果たしてどうなるか。
大して高い品でもないので、損したということにはならないだろうな。

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壮大なる宇宙の旅への備忘録

かつてふとしたきっかけで、ブックオフに入ったとき、懐かしさとリアルタイム当時に鑑賞した際の難解さを打破したく、店頭に置いてある映画作品を手にしました。
中古品だったので、それは激安の値段でした。
【2001年宇宙の旅】
自分がまだ幼い頃、ブラウン管で見たそれは非常に壮大なSFスペクタクル作品で、かつ難解な作品であったのを記憶しています。

当時の自分には、この作品を理解する頭なんぞ持っているはずがなく、その後は「訳のわからない作品」としてのイメージのみを持ち続け、そして大人になっていきました。
つい先日、改めて初代作品を鑑賞する機会があり、この作品の奥深さを知り、全シリーズの理解を深めたいと思いました。
んでもって、アマゾンで検索したら・・・・・・ありました、ありました。(さすがはアマゾン)

そして、この年になって、【アーサーCクラーク 宇宙の旅シリーズ】コンプリートです。


このシリーズは、【2001年宇宙の旅】、【2010年宇宙の旅】、【2061年宇宙の旅】、【3001年終局の旅】と計4シリーズが発表されていますが、前の2作品は映画化されているので、DVDで購入。残りの2作品は、ハードカバー版小説を購入しました。
あらすじについては、ウィキペディアあたりで紹介されているので、そちらを検索して下さい。

まぁ、なんというか、特に初代の【2001年宇宙の旅】は、超難解なストーリーです。

抽象的な描写をもって表現されるモノが多く、1回観ただけではおそらくほとんどの人が理解できないでしょう。
自分はこういった作品は極めて好きです。

一つ一つのシーン、表現に大きな意味が込められているというのは、それだけで、ファンタジーな世界観を醸し出します。

これに対し、【2010年宇宙の旅】では、謎が多かった前作の解説が込められた、極めて映画的な内容でした。
特に、前作のラストシーンが物議を呼んだわけですが、あのあと、ボーマン船長どうなったのか?ハル9000はどうなったのか?など理解しやすく表現されています。
これはこれでありなんでしょうが、初代と次作とでは、世界観がまるで変わるのにも驚きです。

立て続けに映画版を2作品鑑賞して、今は第3作品【2061年宇宙の旅】を読破中です。
これでしばらくは平日の暇な時間が満たされますね~。


今ではあまりSF作品は人気がないようですが、このシリーズは秀逸だと思います。
単に宇宙空間での物語ではなく、人類に大きなテーマを投げかけ、宗教を超越したような世界観を与えてくれます。
興味のある方は是非!

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花見ポタへTCR1で行ってきました。

お久しぶりです!(*´∀`*)
新年度になって、またまた勤務体制が変わり、一昔前の状態になりました。

ということは、平日の休みがあるということで・・・・。
な~んか懐かしい感じがする毎日になっています。

本日は、本年度最初の平日休み。
子供たちが帰ってくるまでの数時間ですが、桜を見にポタってきました。

しか~し、今日は朝から雪がちらつく激寒日。

冬用ジャージを急遽引っ張り出してのポタリングです。

MTBで行こうか迷いましたが、玄関に置いてあるTCR1をそのまま引っ張り出しました。
XTC3は2階に置いてあるので、下ろすのがめんどいんですね。


別に何処へ行くというあてもないので、平市街地にある松ケ岡公園へ。
ふむふむ、桜は満開状態でした。
子供を連れた親子連れが結構多く来ていました。





しか~し、本当に寒い一日でしたね。
これだけ暖かい日と寒い日が交互に入れ替わると、体調を簡単に崩してしまいますね。



帰り道に、あちこちの公園を寄ってきました。
風や雨の影響でしょうか、既に散り始めている桜も多くチト残念。
平日こんなに時間的ゆとりがあるのは本当に久しぶりです。






久しぶりにストレスが解消された感じでした。

時間的には2時間程度。
距離的にも20km程度でしょうが、昨年よりはゆとりのある生活が送れそうな今年の予感です。

ではでは。

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